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京都薬用植物園
2019-12-11
12月1日に京都薬用植物園の年3回しか行われない貴重な一般公開「晩秋の研修会」に行ってきました。京都薬用植物園は京都市北東部の山腹にある製薬メーカーのタケダ(武田薬品工業)が運営する広大な薬草園です。まだ紅葉の残る晩秋の京都、絶好の晴天に恵まれ、行った薬草園は立派なエントランスホールがあり、さすがタケダだと思いました。午前と午後の定員が150名で、順番に十数名のグループに別れ、それぞれ係員が付いて案内してくれます。最初に行ったのがいきなり、個人的にはハイライトの「漢方処方園」でした。これは、漢方の処方が一つの花壇に植えられているとても珍しいものです。しかもそれぞれ疾病別に分かれていて「婦人科処方」のコーナーでは3大婦人科処方の当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・加味逍遙散などの構成生薬がわかりやすく、並んで植えられています。写真は抑肝散の花壇です。普段は乾燥した生薬で見ることはあっても生きた植物の状態で見られるのは、とても貴重で、改めて漢方が生きている=自然の恵みで出来ていることを実感しました。手入れされた薬草の原木の樹木の間を散策するのも楽しく、生薬パワーでとても癒やされました。近くには曼殊院門跡もあり、紅葉がとてもきれいでした。
